生命とは

ペットショップの猫の値段、ホストクラブの安いシャンパン、私の日給、全て同じ
どれも大した事ない

キラキラのビー玉みたいな目を潰したらぐちゅっと粘液が出てきて、光が消えた
残酷すぎる感覚が鮮明に蘇る

クズはいっぱいいてその中にわたしもいる
でも皆それぞれ本当は真人間だったり、本当にどうしようもないクズだったりする

人でなしで結構

腐りゆく

以下全部妄想

飼い猫の前脚が腐った
気付いたのは一昨日だけど、仕事だから放っておいた
日に日に増す異臭に流石にやばいと感じているし、明日も仕事だから仕事を休もうかとも思っている

わたしの頭がおかしい

今日のお客さんはきみが美人だから危険だと言った
自分の子供は太らせてブスにさせると
一昨日はアンニュイな目をしていると言われた
私は自分の長所も短所もわかっている
人より少し美人で賢くてエロいこと、それを知っているが故に頭がおかしいこと、好奇心が過ぎて破壊願望になっていること、
老いという自然の為す事象の恐ろしさに耐えられず、病んでいること
たくさんある

腐りかけた脚は果たしてどうなるのか
心配な反面、不自由に脚をぷらぷらさせる仔が愛しく思える
他のものは傷つかなくていいのに、わたしは傷つけてしまう
誰も傷つけたくないなんて今となってはただの戯言、ならば傷つけてしまった分以上に私自身が傷ついて罪を贖う、という自己満足

時は金なり

そう思うのは疲れてるから

普段からタイムイズマネータイムイズマネーって言ってるけど、たぶん人生早くに浪費しすぎちゃって疲れちゃったんだよね

時間の浪費を厭わなかったときは、パワフルで若かったしなにより自分自身若いと思ってた

今も若いけど、女はクリスマスケーキだから



女が嫌いなくせに女ぶりたい実際女だから

21年間生きてきて今更男になんてなれない

いつまでも

永遠に私が生き続けるのでなく、語り継がれて永遠に生き続けたい

伝聞を重ね続けて元の形がなくなったとしても


明日もわたしに会いにきてね

あなたがどんなに嫌いな相手だったとしても、わたしの売ったその時間のうちは世界一愛してるから

感覚とは

sentir


知らない地をただ歩いているだけでも、その地の独特の匂いがするとき、逆に懐かしい匂いを感じてどこも同じだと思うこと

若く瑞々しい肌の感触、老いて弾力のない奇妙なほど柔らかい感触

時に死を思わせるほどに柔らかいのは老人の唇


痛み、苦しみ、悲しみ、そして喜び

年季の入った人の匂い、新しく生まれた命の匂い、死の匂い

その人の香り、人種の香り


電車の中から過ぎ行く景色を見る

地上を歩くわたしの低い目線では見えなかった四季の移ろい

外は騒しくとも、家の中は無音


最近考えたこと

全部くだんない。


65000円で体売ってそれが高いか安いかももはやよくわからない

イイ女の基準も同様

そして何百万もかけてなお自分の体の価値がわからない

時給2万でどれだけ働いたらペイできる?値段だけペイしたところで私の傷ついたり痛い経験まで元が取れたっていえる?


グラマラスコンプ拗らせて、逆に小枝みたいな捻ったら折れそうな骨格が好きになった

ちいさきものってかわいいよね?そんな感覚


お前の思い通りにわたしを動かすことは不可能じゃないけど、その前に払うもん払えよ

いい歳して独身なのはてめーがバカか難ありだから

大した市場価値もないくせに調子に乗んなカス男どもめ


みんなぶっ殺したい。みんなしねよ

11・8の記録

朝起きたのは10時とかそのくらいだが、一度吐いて、床で眠った。目が覚めたら面談の15分前だったので、素っぴんのままで病院に向かいカウンセリングと面談を受けて、それからタリーズに寄って普段は飲まない甘いラテを飲みながら、過食のための材料を買いつつ、頬張りつつ、家に帰った。

それから1度吐いて、ぼんやりドラマを観て、もう一度吐いて、二丁目で軽く2杯。恋愛の話をしてどうしようもなく寂しい気持ちになった。ネコのような性格は愛人向きだと言われた。

そのまま飲んでいてもよかったけれど何となくホストと連絡をとって、ボールペン一本で飲みに行くよと言ってそのまま歌舞伎町へ向かった。会計27万。

シャンパン片手にカチカチの胸をいろんなキャストに揉ませたけど何も思わない。私のおっぱいだけれど私のおっぱいではないから。私の皮膚は私の物だが、その下にあるのは無機質極まりないシリコンバッグであるから、何も思う事はない。

それから、店に行かないことを口実に担当に自転車を強請った。彼は買ってくれると言った。

金を払って彼に寝てもらうつもりは一切ない、そういうのは惨めだと思うから。

 

酔うと感傷的になったり暴力的になったり、自分が昼間は秘めているはずの意志が剥き出しになる。そして私自身、そうなった自分をどこまで抑えきれるかわからず、本能のままの自分を恐れ、恥じているのだ。

たまに人を殴ったり詰りたくなるが、詰るのはもともと苦手だし、かといって暴力に走れば自分の経験上の限界まで相手を傷つけてしまうだろうと思って、自制している。でも本当は思い切り私の暴力的な汚い部分を受け止めてくれる相手が欲しいのだ。

だが実際そういう都合よい相手など現れないし、また数少ない人間関係を壊してしまうのも怖くて、私は自分に暴力を振るうのだ。毎日毎日。胃が破裂するほど食べ、チューブを突っ込んでは血が出るまで吐く。自傷行為ともいえるこの過食嘔吐は、怠惰かつ無力な自分でもできる唯一の懺悔であり、浄化行為であり、また暇潰しや恍惚である。

 

 

どうせならぐちゃぐちゃになるまでぶち壊してしまうか、いっそのこと死ねば良い。

最後の晩餐は何にしよう?

愛する祖母の手作りのかき揚げが食べたいけれど、祖母は一緒に食べてくれないだろう。

私の摂食障害を知りながらも、自分の体重や食事制限を私に語り、素人目線の栄養指導をしてくる祖母の存在が疎ましい。だが彼女は私にとって紛れもなく母親のような存在であって、私の死や私の命の危機によって高齢の彼女を悲しませることはたまらなく心が痛む。

祖母が私にかけた期待は、私にとっては些か重すぎるものの、それを断固として受け入れず跳ね返してしまうほどの勇気もない。だから、頑張って出来る限り真人間のふりをしなければならない。

 

”新宿ばあちゃん”は滅多に会えない私にいつもご馳走を振る舞ってくれた。祖母はそのことを嫌って、私に油物を食べないよう念押しした。

 

油も砂糖も炭水化物もすべて諸悪の根源だ。私を太らせ、病気にさせ、死に至らせる。その間違った知識はどこで覚えた?――間違いなく祖母が教え込んだものだ。