2017-11-27 感覚とは sentir知らない地をただ歩いているだけでも、その地の独特の匂いがするとき、逆に懐かしい匂いを感じてどこも同じだと思うこと若く瑞々しい肌の感触、老いて弾力のない奇妙なほど柔らかい感触時に死を思わせるほどに柔らかいのは老人の唇痛み、苦しみ、悲しみ、そして喜び年季の入った人の匂い、新しく生まれた命の匂い、死の匂いその人の香り、人種の香り電車の中から過ぎ行く景色を見る地上を歩くわたしの低い目線では見えなかった四季の移ろい外は騒しくとも、家の中は無音