わたしと風俗店

年が明ければもうすぐ22歳

ストレートで大学に入り、卒業して、就職するのだと思っていたのはすでに過去の笑い話。

休学して1年、戻れる自信などなく、もう1年休学したいと思っている


「**さんのエースの○○ちゃんに似てる」

その一言に触発されて、SMクラブの面接を受けた18歳の夏

あれからもう、3年が過ぎた

全てのきっかけは15歳の時始めた違法ライブチャットで、あれ以来普通のバイトができなくなった

1日数時間で1万円稼ぐことから始まり、最初はそれで満足していたし、今思えばあれで留まっていれば今ほどに私は壊れていなかったと思う

興味本位で初回ホストに行ったのがきっかけで、日給は飲み代であっという間に消えた

行き着いたのがそのSMクラブ

初体験すらこの間終えたばかりのような、まだ初心だった自分は性病が怖くて、しばらくは手コキ店にいたが、キャバクラと変わらない稼ぎでは満足できず、恐怖を押し切って面接に行った。

どれだけ歪んだプレイでどれだけ辛い思いをしても、その日の給与明細を見れば幸せになれた。

1日5万円以上が楽々と手に入る。

たとえその日のうちに使い切ったとしてもまた明日稼げばそれでいい、と思っていた。


その頃から遊びに拍車がかかり、私は毎日のように歌舞伎町へ通いつめ、お気に入りのホストに散々金を使い込んだ。親からも何百万も借金をして、それでも足りなかったから言われるがままソープに行って、素人企画AVにも出た。

ソープで1日2桁稼ぐことを覚え、AVで楽な仕事を覚えた。それでも物足りなかったが暫くはその生活のままその日暮らしを続けた。

大学の授業より今日の飲み代が欲しかった。


ようやく迎えた20歳、遂に吉原へ。

2時間4万バックの高級店で働き始め、今までよりずっとずっと楽に1日二桁万円稼げるようになった。

AV事務所も2度変えて、最終的に無修正や中出しも解禁した。

着用店からNS店に移るのに半年もかからなかった。


そして今に至る。

お気に入りのホストも今となっては誰もおらず、何も考えず自己顕示欲のためにAVに出たことはそれなりに後悔している。でも相変わらず風俗店勤めは続けていて、一日の稼ぎが時給1万円超えないと惨めで発狂してしまう。

今年稼いだ金の半分は整形に注ぎ込み、残りは引越しやどうでもいい遊びや旅行に使った。

過食嘔吐のため、食費は毎月何十万とかかる。通院費用も月に数万。専門の機関にかかってもう一年になるが未だに過食嘔吐は止まらない。


今更中出しされたところで何も思わないし、もしピルを飲んでなかったとしても今の私の体重では元々生理がないから無問題。

性病で外科治療もしたし、精神ボロボロになった今となってはエイズも大した脅威ではなく、もしも明日死んだら思い残すことはあれど、こんな生き方してきたのだから仕方ないかなくらいには割り切れる。

クリスマス直前になって21歳彼氏5年なしはヤバイと思いつつ、毎日のようにセックスして男に囲まれるせいで彼氏も欲しいと思わない。


明日の借金が遅出になった

このまま大量に薬を飲めば死にはせずともまた病院にお世話になれるかも

去年のクリスマスは過食嘔吐で吐けなかったからODしたと嘘をついて、病院で過ごした


こんなに碌でもない人間、誰が相手にしてくれる?